日本の論文の引用動向
1998-2008 日本の研究機関ランキング
このランキングは、Essential Science IndicatorsSM に収録されている過去11年の学術論文の引用動向データをもとに、国内研究機関の論文引用パフォーマンスを分析したものです。
表1: 総合 General (4,102機関)
 をクリックすると、2008年以降のWeb of Scienceのレコードと被引用数が表示されます。表示にはWeb of Scienceの購読が必要です。ご不明な点や購読を希望される方は ご連絡ください。
| 順位 |
世界順位 |
機関名 |
被引用数 |
論文数 |
平均被引用数 |
1 |
11 |
東京大学  |
984,934 |
72,683 |
13.55 |
2 |
30 |
京都大学  |
684,431 |
53,017 |
12.91 |
3 |
34 |
大阪大学  |
604,720 |
45,532 |
13.28 |
4 |
64 |
東北大学  |
443,396 |
42,914 |
10.33 |
5 |
80 |
(独)科学技術振興機構  |
392,578 |
21,677 |
18.11 |
6 |
108 |
名古屋大学  |
317,667 |
28,496 |
11.15 |
7 |
120 |
九州大学  |
291,159 |
29,663 |
9.82 |
8 |
134 |
(独)理化学研究所  |
275,262 |
17,546 |
15.69 |
9 |
144 |
北海道大学  |
262,528 |
28,929 |
9.07 |
10 |
165 |
東京工業大学  |
243,188 |
25,340 |
9.60 |
11 |
171 |
(独)産業技術総合研究所  |
234,218 |
25,214 |
9.29 |
12 |
231 |
筑波大学  |
184,432 |
18,237 |
10.11 |
13 |
283 |
広島大学  |
147,939 |
16,572 |
8.93 |
14 |
290 |
慶應義塾大学  |
145,162 |
13,630 |
10.65 |
15 |
298 |
自然科学研究機構*  |
140,851 |
9,670 |
14.57 |
16 |
305 |
千葉大学  |
137,228 |
12,668 |
10.83 |
17 |
335 |
岡山大学  |
120,826 |
13,701 |
8.82 |
18 |
339 |
神戸大学  |
119,351 |
11,734 |
10.17 |
19 |
376 |
東京医科歯科大学  |
107,046 |
7,930 |
13.50 |
20 |
389 |
金沢大学  |
102,682 |
9,426 |
10.89 |
表2: 材料科学 Materials Science(621機関)
|
順位 |
世界順位 |
機関名 |
被引用数 |
論文数 |
平均被引用数 |
1 |
3 |
東北大学 |
38,994 |
5,848 |
6.67 |
2 |
4 |
(独)産業技術総合研究所 |
31,123 |
4,320 |
7.20 |
3 |
7 |
(独)物質・材料研究機構 |
26,600 |
3,795 |
7.01 |
4 |
9 |
大阪大学 |
24,789 |
3,829 |
6.47 |
5 |
16 |
東京大学 |
21,798 |
3,290 |
6.63 |
6 |
17 |
京都大学 |
20,492 |
2,832 |
7.24 |
7 |
19 |
東京工業大学 |
19,388 |
2,802 |
6.92 |
8 |
34 |
(独)科学技術振興機構 |
14,521 |
1,359 |
10.69 |
9 |
38 |
九州大学 |
13,514 |
1,750 |
7.72 |
10 |
62 |
名古屋大学 |
9,921 |
1,673 |
5.93 |
表3: 物理学 Physics (679機関)
|
順位 |
世界順位 |
機関名 |
被引用数 |
論文数 |
平均被引用数 |
1 |
2 |
東京大学 |
190,987 |
15,503 |
12.32 |
2 |
9 |
東北大学 |
128,555 |
11,018 |
11.67 |
3 |
22 |
大阪大学 |
94,666 |
9,788 |
9.67 |
4 |
26 |
京都大学 |
85,969 |
8,439 |
10.19 |
5 |
30 |
東京工業大学 |
78,087 |
6,673 |
11.70 |
6 |
38 |
高エネルギー加速器研究機構 |
68,433 |
3,949 |
17.33 |
7 |
42 |
(独)科学技術振興機構 |
64,978 |
5,937 |
10.94 |
8 |
50 |
(独)産業技術総合研究所 |
59,400 |
6,297 |
9.43 |
9 |
66 |
名古屋大学 |
51,035 |
4,686 |
10.89 |
10 |
70 |
(独)理化学研究所 |
49,798 |
4,852 |
10.26 |
表4: 化学 Chemistry (922機関)
|
順位 |
世界順位 |
機関名 |
被引用数 |
論文数 |
平均被引用数 |
1 |
4 |
京都大学 |
128,841 |
9,534 |
13.51 |
2 |
5 |
東京大学 |
124,962 |
8,551 |
14.61 |
3 |
11 |
大阪大学 |
88,075 |
7,534 |
11.69 |
4 |
17 |
東北大学 |
77,731 |
6,476 |
12.00 |
5 |
19 |
(独)産業技術総合研究所 |
74,655 |
6,860 |
10.88 |
6 |
20 |
東京工業大学 |
73,925 |
7,402 |
9.99 |
7 |
25 |
(独)科学技術振興機構 |
67,140 |
4,753 |
14.13 |
8 |
35 |
九州大学 |
56,293 |
5,009 |
11.24 |
9 |
38 |
名古屋大学 |
54,029 |
4,075 |
13.26 |
10 |
41 |
北海道大学 |
52,624 |
4,630 |
11.37 |
表5: 生物学・生化学 Biology&Biochemistry (696機関)
|
順位 |
世界順位 |
機関名 |
被引用数 |
論文数 |
平均被引用数 |
1 |
3 |
東京大学 |
130,010 |
6,841 |
19.00 |
2 |
26 |
京都大学 |
87,035 |
4,963 |
17.54 |
3 |
28 |
大阪大学 |
76,878 |
4,488 |
17.13 |
4 |
36 |
(独)科学技術振興機構 |
60,987 |
2,676 |
22.79 |
5 |
57 |
(独)理化学研究所 |
47,242 |
2,464 |
19.17 |
6 |
85 |
名古屋大学 |
37,042 |
2,504 |
14.79 |
7 |
96 |
九州大学 |
34,747 |
2,535 |
13.71 |
8 |
111 |
東北大学 |
31,787 |
2,313 |
13.74 |
9 |
121 |
北海道大学 |
30,157 |
2,675 |
11.27 |
10 |
159 |
筑波大学 |
25,053 |
1,599 |
15.67 |
| 各表の見方について |
今回の分析結果のハイライト
- 総合・4分野とも、国内トップ研究機関の論文数、被引用数、平均被引用数は過去数年にわたり、おしなべて上昇しています。
- 総合・4分野とも、国内順位1・2位は昨年と同じです。また、総合順位においても、13位まで順位の変動はありません。分野別のランキングでも、上位ランクの研究機関には大きな変化は見られません。
- ここ数年顕著な傾向として、(独)科学技術振興機構、(独)理化学研究所、(独)産業技術総合研究所などの政府系研究機関の被引用数の上昇があげられます。
- 世界総合ランキングでは、東京大学は2002年の19位から少しずつ順位を上げています。今年は、昨年の12位から11位となりました。同様に、東北大学も2002年には83位でしたが毎年着々と順位を上げ、今年は64位にランクインしています。その他、世界順位の上昇で見ると、上記の独立行政法人、東北大学のほかに慶応義塾大学、岡山大学が目立ちます。
▼下に続く解説“「組織戦略」とランキング”、“世界第1位をどう見るか”もご参照ください。
世界のトップ1パーセント以内の論文被引用実績
Essential Science Indicatorsは世界の研究機関によって利用されている、研究パフォーマンスを論文引用動向データから計るための統計分析データベースです。各表において、かっこ内の機関数は、同データベースに収載されている各分野の世界上位1パーセントの集合を表しています。例えば、表2の材料科学では、621機関が論文被引用数によって世界の上位1パーセントとして抽出・収録されました。
「組織戦略」とランキング
Essential Science Indicatorsの研究機関ランキングでは、論文の著者が記載した所属機関名にもとづいて引用データを処理することを原則としています。下部組織名称や旧組織名により表れたデータを取りまとめてランキングに反映することによって、研究機関はその研究成果をより高くアピールすることができます。こうした客観データを組織戦略に活用している研究機関は少なくありません。
世界第1位をどう見るか
その一例として、ドイツのマックス・プランク研究所や、中国の中国科学院があげられます。傘下の研究機関をそれぞれ、Max Planck Society、Chinese Academy of Sciences という名称の元に集めた結果、これらの研究機関はEssential Science Indicatorsデータベースが集計する多くの分野で世界のトップ1パーセントにランクインすることとなりました。今回の4 分野のうち、今年は、中国科学院が化学・材料科学分野で、マックス・プランク研究所が物理学でそれぞれ世界1位となっています。しかしこれは傘下に擁する研究機関名をひとつに取りまとめた結果であり、2004 年まで世界第1 位であった東北大学(材料科学)、東京大学(物理学)などの研究パフォーマンスが下がったと見るべきではありません。
今回のランキング集計にあたって
今回の集計では、2008年12月末までに行われた大学・研究機関の統合等を反映し、また下部組織名称・旧組織名などによって複数がランクされた機関名については現在の親組織の名称に統一しました。このような組織名の集計が行われた研究機関は、表中では*マークにより示されています。
各表は各機関の発表した論文が引用された数(被引用数)の総数順となっていますが、これを発表論文数や、平均被引用数(一論文あたりの被引用数)によって並べ替えても興味深い結果が得られます。こうしたランキングは絶対的なものではありませんが、世界から注目される、顕著な研究業績をあげている研究機関がどこであるかのおおよその目安にすることができます。
Essential Science Indicators、その他の情報源について
今回の調査の出典であるEssential Science Indicatorsは、論文引用の世界標準等が分析できる統計データベースです。学術文献・引用索引データベースWeb of Science®の収録レコードをベースに作成され、収録データは2 ヶ月ごとに更新されています。大学・研究機関等の組織単位での契約により、インターネットを通じて提供されるもので、個人でのご契約には対応しておりません。米国ペンシルバニア州フィラデルフィアにある本社では、Essential Science Indicators をソースデータとしてさまざまな引用分析を行い、ScienceWatch.com というウェブサイトで無料公開しています。詳しくは以下のURL からご覧ください。
また、日本の研究者による注目論文とインタビューについては、弊社ウェブサイト内のScience Watch日本版
にてご紹介しておりますので、ご参照ください。
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